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WSLを併用している開発環境でUnityがcase sensitiveエラーを出したら

この記事はQiitaから移転されました。

WinsowsにインストールしたUnityを使用して、WSLでgit cloneしたプロジェクトを開こうとしたところ次のようなエラーが表示されました。

The project is on case sensitive file system. Case sensitive file systems are not supported at the moment. Please move the project folder to a case insensitive file system.

検証時の環境

  • Windows 10 (version 1803)
  • Unity 2018.2.0b3

原因

WSLで新規作成したディレクトリが「case sensitive」(大文字小文字を区別する)に設定されていました。つまり、git cloneなどによって作成されたディレクトリもcase sensitiveになります。Unityはcase sensitiveファイルシステムにあるプロジェクトを開くことができないため、エラーとなったようです。

対処

マウントしたドライブにWSLがディレクトリを作成するときの設定の初期値を「case insensitive」に変更します。/etc/wsl.confを編集(存在しない場合は作成)し、[automount]セクションのoptionscase=offを追加します。必要な最小限の設定は次のようになります。

[automount]
options = "case=off"

設定後にWSLを起動すると、git cloneなどによって作成されたディレクトリがcase insensitiveになり、Unityで開けるようになりました。

補足

ディレクトリのcase sensitivityはfsutil.exeによって後から変更することもできます。ただし、ディレクトリごとの設定は子ディレクトリに継承されないので、すべてのディレクトリについて実行する必要があります。

> fsutil.exe file setCaseSensitiveInfo <path> enable
> fsutil.exe file setCaseSensitiveInfo <path> disable

参考